施設紹介
青森市森林博物館は、郷土・青森を軸に、緑の大切さや森林と人間の結びつきをテーマとして、子どもからお年寄りまでが、楽しみながら学習できるように工夫をこらした博物館で、昭和57年(1982)に開館しました。
パンフレットをご覧になりたい方は右の画像をクリックしてください。
当館は、主に県産ヒバ材を使用した、外観の美しいルネッサンス式木造建築物です。
青森駅西口から油川方面へ向かうと(徒歩10分位)、緑の木々に囲まれた白いペンキ塗りの建物が右手に見えてきます。
この建物は、明治41年(1908)に青森大林区署(のちの青森営林局)庁舎として建設されましたが、営林局庁舎が新築される際、青森市が旧庁舎の本館部分を保存し、博物館として転用したものです。
当時の建築技術を考える上でも貴重な建物で、青森市の指定有形文化財になっています。
森林に棲む小動物・森の生態系・森を構成している樹木(葉・幹・根)の働きなどをわかりやすく解説。自然界における森林の位置づけが理解出来るようになっております。
森林資源の現状や、住宅・パルプ・木製品・木の加工技術等を解説。森林の必要性が理解できるようになっております。更に古代から森林と人間との係わり合いや森の文化について展示しております。
森林の管理や調査に利用されてきたスキーの実物を展示し、また、青森県のスキーの発達史と普及に努めた人々や滑り方の様々とスキー場を紹介し、更に雪の結晶・八甲田山の樹氷などの写真を展示して、森林とスキーの係わりが理解出来る様になっております。
ヒバの生理・生態・分布と特徴を展示しています。ヒバの研究者“故 松川恭佐” 氏の功績などを模型で解説し、またヒバ材利用の古建築と近代化建築を写真で紹介。ヒバ材の耐久性を表現し、併せて建築断面の一部と家具類を実物展示するな ど、貴重な資源活用と保護育成及び有効活用の必要性が認識出来る様になっております。
当時使用されたレールや蒸気機関車の大型写真、鉄道の建設や運行、周辺地区の移り変わりを紹介したパネル展示を通して、森林博物館周辺が「津軽森林鉄道」を軸とした木材の流通拠点として活況を呈していた歴史を振り返ることができます。
森林を守り育てる仕事に働く人々の姿などを解説。森林は木材を生産する他に多くの公益機能を持ち、長い年月をかけて育成されていくことが理解できるようになっております。
前庭西側にある別館(第7展示室)では実際に下北半島の森林鉄道で活躍した機関車を展示しています。
この機関車は、映画「飢餓海峡」(昭和40年/1965)のロケでも使用されました。